斜めに物体をぶん投げて、なるべく遠くに飛ばしたいとき、投げる速さも重要だが、それと比肩するのは角度である。どんなに速さが出ていても、極論真上に投げていては意味がない。
では、結局どのくらいの角度で投げるのが一番飛距離が出るのだろうか。今回は力学的にこの問題を解決しようと思う。
直感的には、投げる角度がのとき、一番遠くに飛ぶと思われる。この直感は正しいのだろうか。
原点の位置にボールを置き、軸正の方向から反時計回りを正として角度
を取る。
とすれば十分だろう。ボールに大きさが
で一定の初速度を
方向に与える。ボールの質量は
であり、ボールは質点とみなせるものとして、重力加速度は
とする。
速度を軸方向と
軸方向に分解すると、
軸方向の成分
と
軸方向の成分
が得られる。時刻
をボールに初速を与えた瞬間を
として設定する。加速度は
なので、等加速度運動の公式に当てはめると
が得られる。ということでとなる
ではない
は
であるため、この時刻までボールは軸方向に移動できる。さて、この時刻を
に代入すると
が得られる。これはの関数とみなせるので、この関数の最大値を求めれば良い。
であることを思い出すと、この関数は
と書けるため、
のとき、最大値
を取る。