数ならぬ

理学系のこと、特に数学について書きます。雑学的な知識もまとめていく所存。

負冪の約数関数は正冪の約数関数から計算できる

 s次の約数関数を以下のように定義する。

s次の約数関数の定義
n\in\mathbb{Z}に対して、\sigma_s\sigma_s=\displaystyle\sum_{d|n}d^sと定義する。ただし、\displaystyle\sum_{d|n}nの正の約数全体を渡って和を取るの意味である

 約数の性質として、dnの約数であることと\dfrac{n}{d}nの約数であることが同値であるというものがある。この対称性を用いると、-s次の約数関数からs次の約数関数が計算できることが分かる。

負冪の約数関数の計算
\sigma_{-s}(n)=n^{-s}\sigma_s(n)

Proof

\sigma_{-s}(n)=\displaystyle\sum_{d|n}d^{-s}

の両辺にn^sを掛ける。すると

n^s\sigma_{-s}(n)=\displaystyle\sum_{d|n}\Big(\dfrac{n}{d}\Big)^s=\displaystyle\sum_{d|n}d^s=\sigma_s(n)

 よって\sigma_{-s}(n)=n^{-s}\sigma_s(n)が得られる。◽︎