という等式と
という等式は非常に有名である。これらの等式は次のような形式でまとめられる。
ここで定義したで二つの等式は
、
とまとめられる。ここでさらなる値を求めたくなるのが人情というものである。具体的には
あたりを求めてみたい。
これから、そのための一般論を展開する。
いきなりを求めるのは難しいので、次のような補助関数を導入する。
ここで、次の補題が示せる。
微分の線形性により項ごとに微分すれば良いことがわかる。であるので、補題は示された。
ここで補題の右辺は等比級数の和の公式によってまとめられることがわかる。
であるので、これにより次の等式が成り立つ。
である。
が成り立つので、であることから命題は成り立つ
この等式にを代入すると、次のような等式に変形できる。
この等式は見やすい形がある。それはという形である。特に、これに絶対値を被せた次のような等式は非常に重要である。
ここで、次のような補題が成り立つ。
被積分関数に注目する。
区間で
が成り立つ。
よってこれにを被せると、
この補題を用いると極限公式として次の事実が成り立つことがわかる。
という不等式が成り立つので、とすると、最右辺は
に収束するので、挟み撃ちの原理によって、
も
に収束し、ここから等式
が導ける。
この定理からの値が簡単に求められることに注意しておこう。
は簡単な積分である
本題に入ろう。を求めることは
の値を求めることと同じである。ということでこれからは
について考える。そのために、この積分を
とおいて簡潔に書けるようにする。
定石であるが、被積分関数に対して、次のような変形を試みる。
なので、
と変形できそう
ここで、係数を必死に求めると、次のことがわかる。
通分すれば成り立つことが示せる。
この補題によっては次のように変形できる。
見た目からして、を求めるよりも
を求める方がスッキリと解けそうだ。なので今後は
を求めにいく。
右辺第一項目は簡単な積分であり、その値はであることが簡単にわかる。
問題なのは二項目のである。これを
とおく。
のような形の積分は一次式を消すように努めるのが基本だ。
よってであることがわかる。
ということでを求める。
大切なのは、分母を平方完成することである。
分母を平方完成すると、
と置換すると、
と積分範囲が変更されて、
この計算によりが求められたので、
よって、次の等式が成立することがわかった。
ちなみに、この級数の収束の速度は信じられないくらいに遅いので、別の方法で右辺を計算することを推奨する。ただ、右辺が実用上必要になることはそうそうなさそうである